【週間TOP5】受賞「ひのとり」先進の居住性 「るろうに剣心」ロケ地へ行ける電車は?

「World Transit Maps [WTM]」で先週、最も読まれた鉄道・旅行ニュースをおさらい。2021年6月6日版の週間アクセスTOP5をカウントダウンします。

津駅に停車中の名阪特急「ひのとり」近鉄80000系電車(tamuzbac/写真AC)
津駅に停車中の名阪特急「ひのとり」近鉄80000系電車(tamuzbac/写真AC)

九州南部から近畿・東海まで、すでに5月16日頃までに梅雨入りが発表されており、四国・近畿は統計史上一番早い梅雨入りとなりました。ところが、北陸と関東甲信以北はいまだ梅雨に入っておらず、平年並みか少し遅くなるのではという予想も。6月4日(金)前後は日本列島の広い範囲で「警報級の大雨」が心配されていましたが、大きな被害はなかったようでホッとしています。そんな今週、あの人気アニメの実写版映画ロケ地に関する話題が注目急上昇です。

5位: 「ゆけむり」展望席もシートマップ予約可能 長野電鉄が昼間の特急列車に指定席を導入

長野電鉄公式サイトに専用の予約ページがオープンしました。7月1日(木)運転分以降の特急列車の座席予約を1か月前から受付中です。

長野電鉄の特急車両といえば、かつて小田急ロマンスカー「HiSE」で活躍した愛称「ゆけむり」と、元JR東日本で初代「成田エクスプレス」を務めた愛称「スノーモンキー」の2タイプがあります。このうち展望席が人気の「ゆけむり」については、7月から各方向の先頭車両にあたる1号車または4号車が指定席となります。現在は自由席のため、乗車の際に早いもの勝ちで確保できる先頭展望席ですが、7月からは1席300円の座席指定券が必須になるという話です(特急券も別途必要)。なかなかよく練られた増収策だなと感心。予約ページはシートマップも含めて使い勝手よさそうです。

「ゆけむり」展望席もシートマップ予約可能 長野電鉄が昼間の特急列車に指定席を導入

4位: JR西日本「奥出雲おろち号」2023年で運転終了 木次線トロッコ列車 理由は車両老朽化

2021年夏期間の運転日が発表されました。7月21日(水)〜8月31日(火)の毎日と、9月の金・土・日曜・祝日に1日1往復運転されます。

年間約1万4千人が利用している、島根県を代表する人気トロッコ列車が2023年をもって廃止になるという残念なニュースです。筆者は「奥出雲おろち号」は乗ったことはありませんが、鈍行列車で木次線を楽しみました。亀嵩駅で「そば弁当」を買い、出雲横田駅の「しめ縄」がある駅舎でそれを味わい、スイッチバックの出雲坂根駅で「長命水」を汲んだりと、楽しい時間の記憶がよみがえります。どこへ抜けるのも時間がかかり、実用性はかなり低いのは否めない木次線ですが、旅の充実感を満たしてくれる貴重なローカル線です。トロッコ列車はなくなっても、路線だけは何とか工夫して残してほしいと願っています。

JR西日本「奥出雲おろち号」2023年で運転終了 木次線トロッコ列車 理由は車両老朽化

3位: 鉄道界の「カー・オブ・ザ・イヤー」ブルーリボン賞 近鉄の名阪特急「ひのとり」受賞

鉄道友の会は、第64回となる2021年ブルーリボン賞に近畿日本鉄道(近鉄)の名阪特急「ひのとり」80000系を選びました。

「リクライニングシートを倒すとき、後ろの人に声をかける?」みたいなトピックがSNSなどでよく話題となりますが、近鉄の「ひのとり」はすでに別次元を走っています。なぜなら、すべての席が「バックシェル付き座席」で、リクライニングを倒しても後ろの人に何ら迷惑をかけない構造になっているからです。既存の概念にとらわれず、乗客満足をとことん追求する関西私鉄の気概はまだまだ健在のようです。近鉄は名阪特急だけでも過去5回、ブルーリボン賞の受賞歴があるというのも納得です。筆者は「アーバンライナー」で十分満足していたので、「近鉄、どこまで行くんだろう」というのが正直な感想です。

鉄道界の「カー・オブ・ザ・イヤー」ブルーリボン賞 近鉄の名阪特急「ひのとり」受賞

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